妥当な判断かと思います
今回の展覧会中止の理由のひとつが警備上の問題ですが、それ以前に賛否がある作品を自治体が展示したくないという雰囲気が実際に出来てしまったと思います。タイトルにあるように「不自由」と「その後」というのは、まさに社会や世間一般の表現とは違いますが、あなたはどう感じますか、という問いかけのように感じます。そしてこれらは、芸術祭に展示したのであり、共通する政治的解釈を求めているわけではありません。
観覧するお客さんも無理にその場で議論して、「正解」を出す必要はないはずです。芸術祭の一環として、その場ではまず見るだけに集中して、すぐに反発しない寛容さも必要かと思います。仮にこの場所で再開できなくても、カタログをあとで自由に閲覧できるようにしたり、作品の位置関係の再現はVRでも可能かと思います。政治的、国際的な問題に集中すると、作品のメッセージの一部しか受け取ることができないように感じます
