km+GARDEN-RE,Ver.3

初めてのお方も、お馴染みの方も。

フランスの国、フランスの人、あるいはその逆について

続報がいくつか出ていて分析も出ていますね。ただ、現地でも報道が少ないようです。個人的な恨みが動機でないかぎり、やはり不特定多数のアジア人が狙われたのでは、とツイッターの皆様とも議論しました。ヤフコメでは他のアジア人と間違われたという指摘もありますが、マスクと眼鏡、厚着だったりすると、アジア人と判別するくらいがやっとだと思います

またフランスの警察の取り締まりが甘いという指摘もあります。おそらくそれはある程度あたっていて、コロナ禍の中、装備が限られるので聞き込みや立ち入りは少ないのでしょう。また、それ以前からパリにおける警戒はデモに関するもの、テロに対するものが優先されているはずです

 

ただ全般的に欧州も治安が悪くなり、もとより日本人への危険度も結果的に上がっていると思います。日本でも、脅迫や自粛警察、煽り等が増えているので社会不安の一つかと思われます。

被害に遭われた方はどちらかといえば、フランスでの生活が中心だったりするとあまり被害届をもう一度出すかはわかりません。ただ、短期に滞在する方、日本から動向を見守る方からすると、いくつか注意しなければならない問題があります

 

たとえば五輪の問題に絡めて欧州の人権意識は遅れている等です。これは現在の治安状況だと否定しきれないのですが、フランスは日本以上に多くの人種や階層が存在する国なので、対外的には人権意識を尊重しても、国内にいればそれぞれの生活水準や宗教、教育等が毎日の行動に影響しているはずです。

また襲撃したのは「フランス人」のようにコメントしている方も多いですが、わかっているのはフランスに住んでいる誰かであるということです。日本からだと白人であると推定していますが、それ以外の方でもある可能性があります。欧州で繰り返し分断が問題にされ、コロナ禍でそれが拡大すれば、不満のある誰かがそれぞれの「敵」を生み出しているような気もします。それが女性や子供にいきつけば、それは上の階層からの圧迫が結果につながったのかもしれません。

犯人はぜひ捕まって欲しいのですが、フランスの、世界の、社会の裏側をコロナ禍においてしっかり考えていくことが大事であると感じます

courrier.jp