km+GARDEN-RE,Ver.3

初めてのお方も、お馴染みの方も。

論点は多く、決定まで猶予が必要

火災発生から鎮火まで世界に中継が行われたので、衝撃が大きかったように思います。ただ、この規模の火災で構造の破壊に繋がらなかったのは昔の石灰岩が頑丈だったということなのだと思います。まだ、内部や細かい部分の損傷が不明なので検査や、倒壊した資材の回収がしばらく続くと思われます。

 

鎮火して直ぐにマクロン大統領が早期の再建や、計画と資金の話をしたのでデザインや募金は世界から集まっているようです。ただ、防火性を強化したり、現在の建材を使うことで大幅に大屋根の部分を変える、という案には世界から反対も多いです。

世界遺産だから変えてはいけないという根本的議論もありますが、ノートルダムに関しては正面の広場の前景や内部のばら窓より、大屋根や柱に飾られるガーゴイルを遠目から見るのが好きな方も多いと思います。要はバランスの問題だと思いますが、パリのモダン建築等を総合的に考えると、イギリスのように前衛的な要素を取り入れないと思いますが、スペインやイタリアのように忠実に再現するかというと、少し違う気もします。最後はフランス国民が納得するデザインになるとも思います。

 

あと募金や寄付で集まったお金を国内の経済、貧困対策に少し分けようという議論も出ています。昨年からF2等で税収が減って、小さな町の文化遺産や歴史的建築は維持できないとよく報道していました。グローバル企業にお願いに行っても相手にされない等、厳しい意見も多かったです。それが、ノートルダムではこれだけ早期に集まったので、疑問を抱くフランス人は多いのでしょう。

日本のテレビも模型で解説するので、何度かシテ島の立地に言及していますが、フランス人、特にパリ市民や観光で何度か行った方は意味するところが読み取れると思います。

市内の他の教会と比べて、どういった位置づけになるかわかりませんが、予算に関しても、よく議論をして再建してほしいと感じます。

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