km+GARDEN-RE,Ver.3

初めてのお方も、お馴染みの方も。

復興が可能になる治安状況はまだ

大学の国際関係論や平和学等、あるいはテレビ、新聞等で中村医師の活動を知っている方から見れば、中村さんがテロの対象になるようなことはほとんどないと知っていると思います。しかし、過去数年で国際組織の支援者はほとんど武装グループから殺害対象にされ、現地の住民に広く支持されてきた中村さんもそのリストに挙がってしまったのかもしれません。

現地警察による捜査もかなり困難だと思いますが、仮に逮捕して事情聴取ができても動機の全体像はわからない可能性もあります。過去数年の治安状況の悪化や各地の武装勢力、ISの再流入等の状況から、動機を推測するなら、海外からの支援はたとえ現地住民を助け豊かにしても、イスラムの教えと異なるという過激な考え方があるのかもしれません。数年前なら戦争が終わり、国連等のもとで新しい産業や生活に希望をもっていた住民もいたでしょう。それが、今では治安が過去最悪に近くなり、若年層も過激派を黙認したり、支援することも可能性としてあるかもしれません。中村医師のような方も殺害対象になれば、ほぼすべての海外からの支援者はこの地域に留まれないと思います

 

アフガニスタンにゆかりある方々が現政権の対応を批判していますが、正規の警察や軍も首都の一部の防備だけで他地域には出向けないと以前NHKが報道していたと思います。中村医師自身も治安が悪い地域にいる以上に戦闘地域を移動しているという理解はあったと思います。しかし、それらの国土がすべて水と自然でつながっているという信念があって活動を続けてきたのだと思います。

近年水は平等に分配される資源から、高価値な取引品にもなりつつあります。もちろん温暖化の問題もありますが、国際社会としてもこの地域の復興においては水資源の意義をもう一度確認していただきたいと思います。また国際支援に関する普遍的な要素を中村医師の活動から確認する必要があると感じます

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